ハローワーク、もう行かないといっていたが、気になる求人があり、一応再度相談に行った。
福祉施設のパートの仕事である。
調べてもらうと、求人を開始して2か月経っても応募が0と人気がないようである。
「応募しますか?」と聞かれた。
渋った。
どうも、紹介状を発行してもらうと面接を受けるか、辞退するかを決めなくてはいけないらしい。
いや、ちょっとそこまでは…と返しておいた。
「では、見学だけでもどうですか?」と聞かれた。
ほぉ、見学できるのなら、職場の雰囲気もわかるのでありがたいなと思い、お願いした。
先方は快諾だった。
翌日、先方から着電あり、訪問日時が決まった。
翌週だった。
一応、履歴書、職務経歴書は用意しておいた。
写真も昨年の暮れに撮っておいたものを貼っておいた。
非常に、実直、真面目そうでいい写真だなと思った。
上下、ユニクロのジャケットとシュッとしたズボンを着ていった。
非常にシックな感じでいい感じだった。
事業所に到着したのは3分前だった。
担当者に案内され、事業所内を30分ほど見て回った。
多くの人がいた。
久しぶりにこんなに多くの人のいる場に入った。
普段、月に一人程度としか話さない私としては画期的なことだった。
私はクッキーやケーキを作ったりするらしい。
そんなことしたこともない。
できるはずないだろと思った。
ただただ無理だと思いますというようなことをやんわり伝えておいた。
昼食は1時間休憩があるのだが、皆、事業所内で利用者と食べるらしい。
そんなの休憩じゃなくて、業務なのでは?と疑問がわいた。
そこで言われたのだ。
「みんな、そうしているので」と。
周りの人と同調して過ごすのを善しとして生きている人がこの国には多い。
正直、それが自分にはよくわからない。
みな、好きなようにやればいいのではと思ってしまう質だからだ。
大勢で食事に行ったとき、私は笑われることが多い。
一人の人が頼んだものを追随して皆頼むという現象が見られる。
もちろん、私は自分の好きなもの、食べたいものをチェックしてそれを頼むのだけれど、
それをすると皆、私を見て笑うのだ。
一人ぽかーんとした気持ち、面持ちになる。
なにがおかしいのかと。
職場で働いていたときも、同僚からライングループの招待を受けた。
喜んで入ったら、上司のの名前がそこにあった。
3秒で退会した。
翌日、職場に着くと、皆、笑いながら私を非難した。
「お前な…」と呆れ笑いをしながら。
そんな入りたくもないグループに入ってどうするんだというのが私の率直な気持ちだった。
それが当然のように生きている人が恐らく9割方はいるのだろうけど、みな凄いなと思ってしまう。
自分がしたいように、生きたいように生きればいいと思うのに、なぜか皆と同じであることが優先される。
不思議な国だなと思う。
もちろん、それが戦略的に適しているからそうなっているはずなので、私は異端なのだろう。
「みんなそうしているので」という世の中で、それに反する自分がコミュニティの中で「どのように生きるか」というのはこれからも大きな課題となるのかもしれない。