前回の記事で、亡くなっても意識だけは波動として残るのではないかという話をした。
もう10年近く前の話だが、私は意識で世界を飛んだことがある。
ぶっ飛んでるとお思いだろうが、自分でも不思議な体験だった。
銀行に勤めていた当時の私は人生に疲れてくたくただった。
仕事に疲弊し、ただどうやって生きていけばいいのかわからず狼狽していた。
そんなある日、疲れた心を癒そうと私は湖の畔にやってきた。
ただ目の前の雄大な山々や湖面に映る太陽のきらきらを眺めながら、波打ち際の音を聞いて心を落ち着かせていた。
落ち着かせるといえども、心の中にはこれからどうしていこうか、仕事を辞めようかなどと散々悩んでいた。
そんな心を見つめていたら泣きたくなってきて、私はわんわんと泣いた。
すると、自分の意識がどんどん内側に入っていくのを感じた。
泣いていると、心のブロックが外れやすくなるのかもしれない。
心の扉が開いたようで私はするすると入っていった。
途端に意識が体を離れて天高く舞い上がった。
どこか驚きつつも、ずっと遠くまで飛んでいけるそんな心地がした。
そして、私は風になった。
湖面のはるか上を舞い、山々を越えてどんどんどんどん飛んで行く。
あー、自分は自分だと思っているだけで、なんでもなれるのじゃないかなと思った。
勝手に自分を体の範囲に留めて自分をしているけど、本来的な意識はどこにでも飛べるのではないかと感じた。
エヴァンゲリオンにATフィールドという物質の境界?みたいなものが出てくるが、それがなければ人は液体になる。
結局、そんなもので人の意識はもっと自在なのかもしれない。
意識はどんどんどんどん体を離れていった。
自分はなんにでもなれると思った。
ふと、急に怖くなった。
自分が消えてしまう!
帰れなくなってしまう!
そんな恐怖が自分を襲って、私は意識を飛ばすのをやめ、自分の体に戻った。
安堵が広がった。
意識が果てしなく飛んでいくのは自由であり、一方でどうなってしまうのかわからない恐怖で結局私は元に戻った。
それからはこのようなことはほとんどやっていないが、きっと意識というのは体を離れて存在するし、存在できるのだと思う。
ただ、この肉体ありきの世界ではそれには恐怖がついて回るのかもしれない。
こんな体験でもしないと、なんて馬鹿なことを言っているのだとお思いかもしれないが、私の一体験としてここに記しておこうと思う。
同じような体験をした方があればお話を聞いてみたいものだ。
